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[ 化学・金属・繊維 ]
(2017/12/5 05:00)
JFEスチールは4日、自動車の組み立て用に、超ハイテン(超高張力鋼)でも効率的に接合できる技術などスポット溶接で4種類の新技術を開発したと発表した。車体構造の設計における自由度が高まり、車体軽量化につながるとしている。
開発したのは(1)J―MACスポット溶接(2)パルススポット溶接(3)シングルサイドスポット溶接(4)インテリジェントスポット溶接―の4技術。J―MACはスポット溶接の溶接部が密集すると、鋼板を溶かすため通す電流が分散して発熱量が下がる問題に対処し、発熱量を最適化できる。パルスは超ハイテンのスポット溶接部の強度を確保するために使われてきた「テンパー通電法」に比べて通電時間が約半分で済み、工程時間を短縮できる。
シングルサイドは閉断面部材のスポット溶接で部材に穴を開けずに済み、インテリジェントは厚さや種類が違う鋼板を3枚接合する場合にも、溶接の品質を保てるという。
自動車の車体に超ハイテンを採用する例が増えたことで、スポット溶接の施工が難しくなり、車体の設計にも制約が生じていた。これらの技術の実用化で超ハイテンを含む鋼板の使い勝手を高める。
(2017/12/5 05:00)
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