[ 中小・ベンチャー ]

富士建、建機の遠隔操縦利用を拡大−建設業以外で検証

(2017/12/13 05:00)

  • 操縦者が離れた場所からショベルカーを動かす

【佐賀】富士建(佐賀市、牧薗博文社長、0952・64・2331)は建設機械の遠隔操縦システムの利用を拡大する。ショベルカー向けの遠隔操縦システムを建設業以外の業界にリースすることを検討するほか、ショベルカー以外の建機でも利用できるシステムの開発を目指す。建設業以外の工場での試験を始めており、早ければ2018年4月に現場に投入する。

富士建は遠隔操縦システム「DOKAROBO(ドカロボ)3」を災害時の使用を想定して開発していた。同システムは建機の運転席を再現したコックピット型コントローラーを使い、建設機械に取り付けたカメラの映像を見ながら操作する。リモコン型より実際の操作に近い感覚で操縦できるのが利点という。

建設業以外での利用に向けた試験では、ショベルカーで高温の物を扱う作業を行い、作業環境の改善効果を検証する。そのほか地下トンネル工事での採用も想定している。例えば高い空気圧環境下で水の浸入を防ぐ工法が使われる現場では、人が連続して作業できる時間が限られる。無人の遠隔操縦が可能になれば時間の制約なく建機が稼働できるとみている。

同社は特殊工事を特徴とする土木工事業者。角和樹専務は同システムについて「通信環境によっては事務所から動かすことも可能」としている。

(2017/12/13 05:00)

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