[ エレクトロニクス ]

新ディスプレー開発に注力 JDI、VR向け液晶投入

(2017/12/13 05:00)

ジャパンディスプレイ(JDI)は12日、1インチ当たりの画素数(ppi)を従来比約23%向上してリアリティーや没入感を高めた、VR(仮想現実感)向け液晶ディスプレー(写真)を開発したと発表した。大きさは3・6型で、803ppi。2018年春頃にサンプル出荷を始め、18年度内に量産を始める見通しだ。

合わせて1000ppi、大きさが2インチ台の小型高精細VR用パネル開発にもめどをつけ、18年度内に量産する予定。ヘッドマウントディスプレーメーカーに売り込む。VR向けパネルは17年度から事業化した。新製品の投入で、売上高を18年度に2桁億円にする計画だ。

また同日、技術説明会を開き、異形状や透明ディスプレーなど、新たなディスプレー開発に注力する方針を示した。今後数年をかけて透過率が70―80%の透明ディスプレーや、三次元(3D)メガネ不要で3D映像が見られるディスプレーなどの製品化を進める。

会見した瀧本昭雄最高技術責任者(CTO)は「JDIの回路形成技術や組み込み技術などを生かし、スマートフォン以外の市場にも攻勢をかける」と話した。

(2017/12/13 05:00)

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