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[ 科学技術・大学 ]
(2017/12/15 05:00)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)と国立環境研究所は、欧州宇宙機関(ESA)、フランス国立宇宙研究センター(CNES)、ドイツ航空宇宙センター(DLR)の各宇宙機関と、二酸化炭素やメタンなど地球上の温室効果ガスを衛星観測する技術に関して協定を結んだ。
人工衛星による観測では、地球全体の温室効果ガスの濃度を均一に測定できる。日本側の温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」と、2018年度に打ち上げ予定の同衛星「いぶき2号」の観測データを、各宇宙機関の同衛星から得られるデータと比較。互いに校正や検証してデータの信頼性を向上させる。
JAXAと国環研、環境省は15年に、米航空宇宙局(NASA)と衛星を利用した温室効果ガスの観測に関する協定を締結している。今後データの信頼性を向上し均一化することで、日米欧のデータベースの構築を目指す。
いぶきを利用した直径10キロメートルの範囲の観測データの精度は2ppm(ppmは100万分の1)程度だが、さらに精度を高められると期待される。
(2017/12/15 05:00)