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[ 科学技術・大学 ]
(2017/12/19 05:00)
【名古屋】名古屋工業大学の高須昭則教授らは工業製品の下塗り中心の電着塗装をカラー塗装まで適用できる技術を開発した。ポリエステル系のイオンを持たない高分子を電気泳動させて塗装する仕組みで防錆とカラーベースを兼ねられる可能性がある。下塗りから中塗り、上塗りまでのカラー塗装の1工程への集約化につながる。
電着塗装は分散液中に基板を浸し、電気力の働く空間を与えると電荷を帯びている粒子が泳動して基板に堆積する。ポリエステル系高分子を用いると塗膜の色が透明や白色で、塗膜は中性のため、カラーベースと防錆を兼用できる。環境負荷が低く、1工程でのスマートな塗装を実現できる。
無色透明の有機化合物であるジオキサンなど、炭化水素基が酸素原子で結合したエーテルを用いた場合は堆積せず、電流も流れない。規則的に粒子配列で虹色の構造色を発現できるのを確認した。
従来用いられているエポキシ系高分子は塗膜が黒色でカラ...
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(2017/12/19 05:00)
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