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[ 医療・健康・食品 ]
(2017/12/21 05:00)
ファイザー(東京都渋谷区、原田明久社長、03・5309・7000)は、乳がん治療薬「イブランスカプセル25ミリグラム」「同125ミリグラム」(一般名パルボシクリブ)を発売した。臨床試験では、進行・再発乳がん患者について、症状が悪化せずに生存できている期間の無増悪生存期間を標準治療に比べ約2倍延長した。薬価は25ミリグラムが5576・40円、125ミリグラムが2万2560・30円で収載された。
同剤はCDK4/6阻害剤と呼ばれるカテゴリーの薬剤。たんぱく質の一種であるサイクリン依存性キナーゼ4および6(CDK4/6)と、サイクリンDの複合体の活性化を阻害する。これにより、がん細胞の増殖をつかさどる網膜芽細胞腫たんぱく質のリン酸化を妨げ、抗がん効果を示す。
イブランスは世界で初めて米食品医薬品局(FDA)に承認されたCDK4/6阻害剤。世界70カ国以上で承認されている。
臨床試験においては、ホルモン受容体(HR)陽性かつヒト上皮増殖因子受容体2(HER2)陰性の進行・再発乳がん患者に対して、有効性と忍容性が認められた。
日本乳癌学会によると、進行・再発乳がんの化学療法後の10年生存率は5%。
(2017/12/21 05:00)
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