[ 金融・商況 ]
(2018/1/10 05:00)
石炭価格は5年ぶりの高値近辺を維持するとの見通しを、UBSグループが示した。世界最大の石炭消費国である中国による過剰生産能力抑制の動きに伴い、同国の輸入需要が継続すると予想している。
UBSグループのアナリスト、ラクラン・ショー氏(メルボルン在勤)によれば、オーストラリアのニューカッスルの今年の石炭価格の平均は1トン=84ドルとなる見通し。国内生産削減と産業再編に向け、中国が2016年に開始した戦略を継続するためと説明している。昨年の平均は約87ドルで、その後100ドル超に上昇し、12年以来の高値で推移している。豪ニューホープなどの生産会社は価格上昇の恩恵を受けている。
ショー氏は電話インタビューで、「中国は年内と来年にかけて生産能力の削減を続けるだろう」と指摘。「既に海上輸送される発電用石炭の需要は増加している。中国の戦略は順調だが、生産能力の削減目標の達成度という意味では、依然として3分の1から半分は残っている」と述べた。
(ブルームバーグ)
(2018/1/10 05:00)
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