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[ エレクトロニクス ]
(2018/1/18 05:00)
日立国際電気はマレーシアで、空港の滑走路に落下した金属片などを検知する「リニアセルレーダーシステム」の実証実験を始めた。実験の実施に向け、同国のクアラルンプール国際空港を運営するマレーシア空港セパン、マレーシア工科大学と技術協力に関する覚書を結んだ。2020年をめどに同システムの実用化を目指す。
実証するシステムは滑走路に配置したレーダーが異物を検知し、それをカメラで撮影して画像を管制塔に伝送する仕組み。500メートル離れた滑走路上に3センチメートル程度の金属片がある場合、検知から画像の伝送までを10秒程度で行えるという。
滑走路に金属片などが落下していると、事故を防ぐために滑走路を閉鎖する場合がある。そうした経済損失の回避につながるシステムの実用化が求められている。
日立国際電気はプロジェクト全体を統括するほか、空港でのシステム構築などを行う。マレーシア空港セパンとマレーシア工科大はシステムの修理や保守・運用技術を身に付けるために、空港スタッフや研修生を日立国際電気へ派遣する。
日立国際電気は今後、同システムの海外展開を加速する考え。
(2018/1/18 05:00)