[ 機械 ]
(2018/1/22 05:00)
三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、発電用大型ガスタービンで30%の水素混焼試験に成功した。水素燃焼用に開発した燃焼器などにより、天然ガスに水素を混ぜても安定した燃焼ができることを確認。従来の天然ガス火力発電に比べ、発電時の二酸化炭素(CO2)排出量を10%低減できるという。
今回の試験は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業の一環として、MHPSの高砂工場(兵庫県高砂市)で行った。同工場の実圧燃焼試験設備で、70万キロワットの出力に相当するタービン入口温度1600度Cの条件で実施。水素混合割合30%で、安定燃焼できることを検証した。
水素混焼技術には、新開発のDLN(乾式低NOX)燃焼器を活用。燃焼器の燃料ノズルで空気旋回流をつくり、より均一な予混合気を形成することで低NOX化につなげた。燃焼器以外は従来の設備が使えるため、天然ガス発電所から水素発電所へ転換する際の改造コストを抑制できる。
(2018/1/22 05:00)
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