[ ICT ]
(2018/1/23 05:00)
パナソニックは2018年春にも、住宅向けIoTシステム「HOME X(ホームX)」と専用端末を投入する。専用端末の基本ソフト(OS)と情報をやりとりするインターフェースの仕様を他の事業者に公開し、ホームXを介したサービス開発を促す。サービス基盤を提供する「プラットフォーマー」を目指し、住宅向けIoTサービスという新市場を創出する。
ホームXは専用端末やスマートフォンなどを介し、住宅内の家電や設備から集めた情報を活用して生活を快適にする多様なサービスを提供する基盤。専用端末には、米ベンチャーと共同開発中のOS「HOME X OS」を搭載する。冷蔵庫や照明などの機器、複数のセンサーから情報を集めてクラウドサーバーに送り、人工知能(AI)を使って住宅内の環境やユーザーの状態、行動を常時分析する。
分析した情報を使い、ユーザーが家電や設備を操作したり、音声で指示したりする前に、先回りしてサービスを提供する。冷蔵庫の使用状況から食料品の不足を分析してインターネット通信販売の利用を提案したり、ユーザーの体温・室温などからエアコンを快適に制御したりできるという。
またサービスを実際に提供するためのアプリケーション(応用ソフト)を開発し、専用端末やスマホなどで利用できるようにする。OSのインターフェース仕様を外部に公開することにより、さまざまな住宅向けIoTサービスを開発するパートナーを増やし、エコシステムを構築する。18年春にも投入する製品は、少量生産の試用版のような位置付けとみられ、市販せずに限定したユーザーだけに提供する可能性もある。
ホームXは、パナソニックが17年に米シリコンバレーに開設した拠点で開発している。同社は従来手法で生み出せなかった技術革新をシリコンバレーから起こそうとしている。
(2018/1/23 05:00)
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