[ 化学・金属・繊維 ]

三井金属とジオマテック、次世代半導体の実装材を開発

(2018/1/29 05:00)

  • 2マイクロメートルの微細回路の走査型電子顕微鏡画像

三井金属とジオマテックは、半導体の次世代パッケージ技術の一種「ファンアウト・パネルレベルパッケージ」(FO―PLP)向けの微細回路形成用材料「HRDP」を開発した。600ミリメートル角などのガラス板表面に銅などの薄膜を多層形成。配線の幅と線同士の間隔(L/S)が2マイクロメートル(マイクロは100万分の1)の微細回路を形成できる。生産能力は月10万平方メートル。複数の電子部品メーカーなどで採用に向けた評価が進んでいる。

FO―PLPは大型のパネルを使って大量のパッケージをまとめて作る。HRDPを使う場合、まずHRDP上に微細な再配線層を形成し、その上に半導体チップを実装。チップを封止した後にガラス板を取り外す。チップを先に配置して再配線層を作る方法と比べて、再配線層の形成失敗時にチップごと無駄にならず、歩留まりを向上させコストを削減できる。

HRDPはジオマテックが生産を、三井金属が販売をそれぞれ担当する。現在、三井金属は半導体パッケージ向けの微細回路形成用材料として、極薄銅箔「マイクロシン」を製造・販売している。

ただ、マイクロシンはL/Sの微細化の限界が10マイクロメートル程度までとみており、HRDPでさらなる微細領域を狙う。

(2018/1/29 05:00)

素材・ヘルスケア・環境のニュース一覧

おすすめコンテンツ

ゴム補強繊維の接着技術

ゴム補強繊維の接着技術

事例で解決!SCMを成功に導く需給マネジメント

事例で解決!SCMを成功に導く需給マネジメント

集まれ!設計1年生 はじめての締結設計

集まれ!設計1年生 はじめての締結設計

これで差がつく SOLIDWORKSモデリング実践テクニック

これで差がつく SOLIDWORKSモデリング実践テクニック

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン