住商、大学の創薬研究を事業化 子会社通じ英機関に紹介

住友商事は子会社の住商ファーマインターナショナルを通じ、英国の医学研究機関Ｌｉｆｅ　Ａｒｃ（ライフ・アーク）に大学の創薬研究を紹介し、製品化につなげる事業に乗り出す。ライフ・アークは住商ファーマを介して東京大学、慶応義塾大学と連携。現在、１４件の研究について、開発支援の検討に入っている。住友商事では、３年以内に５件の採択を目指し、大学の創薬研究の事業化を加速する。

ライフ・アークは世界中の研究機関や企業から、医薬、生命科学分野の研究を募り、年間数百件の応募の中から、５―１０件の研究を採択。人材や技術、資金などを提供している。事業化が見込めるところまで開発を支援し、企業に事業化や製品化を委託して、その売り上げの一部を収益にしている。

日本では１９８８年から住商ファーマを総代理店としており、１５年に東大、１６年に慶大と提携。１７年にはライフ・アークの担当者が来日し、２校から１４件の研究...