[ その他 ]
(2018/2/6 05:00)
ベンチャー企業の知的財産経営が注目されている。経営資源に限りがある小さな企業にとって、最大の武器となるのはやはり知財。どのように攻め、どのように守り抜くのか。セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ(東京都港区)の阪根信一社長に語ってもらった。同社は2014年設立。阪根社長の父親が経営するアイ・エス・ティ(大津市)から独立。洗濯物折り畳み機の開発で一躍注目を浴びている。
【売れてこそ…ニーズから選ぶ】
―カーボン・ゴルフシャフトに一般医療機器、そして世界初の洗濯物折り畳み機「ランドロイド」。あまりに分野がバラバラです。
「世の中にまだないものを開発テーマに選ぶので、どうしても技術を一から開発しなければならない。テーマはあくまでニーズから選ぶ。なまじっか技術力がある企業は『自分の技術を応用すれば、あれができる、これができる』などと、シーズからシーズへと思考が展開しがち。大学ならそれで良いのかもしれないが、企業がそれではいけない。ビジネスだから、売れなければ意味がない。だからこそニーズから選ぶ」
【未来の技術に投資】
―ランドロイドの開発は、ずっと秘密で進めていたそうですね。
「05年から開発を進めていたが、銀行に話したのは14年。そして15年10月開催の家電見本市『シーテックジャパン』で発表した。銀行から何に研究費を使っているのか聞かれても、未来の技術に投資していますとだけ答えていた。懸念したのはまねされてしまうこと。だから徹底して秘密裏に進めていた。すべて知財を守り抜くため。まあ、折り畳み機なんて言ったら、融資を引き上げられてしまっていたかもしれないが」
【知財で戦う姿見て育つ】
―知財への意識はもともと高かった?
「大企業出身の父は、私が中学生の時に研究開発ベンチャーを興している。そこで知財でいろいろな戦いをしてきた姿を見てきたから、知財や機密保持に対する意識は非常に高いと思う。小さい規模の割には、ぬかりなくやっているのでは。ランドロイドも相当の特許を出願してきたが、他社に話を持って行く直前に、もう一度弁護士などを交えて特許を見直した。我々なりに万全にできる範囲のことをやってきた」
*続きはMETIJournalでお読み下さい
『METIJournal』は経済産業省の公式情報サイトです
(2018/2/6 05:00)
総合2のニュース一覧
- METI Journal×日刊工業新聞/知的財産経営(7)(18/02/06)
- 中小機構、ECモール活用を支援 欧州出店費用を補助(18/02/06)
- 賃上げ「予定ある」74%、理由は人材確保−衆院調査(18/02/06)
- 下町ボブスレー不採用、ジャマイカに法的措置(18/02/06)
- 経産省、「ものづくり日本大賞」で33件を表彰(18/02/06)
- 米ペンス副大統領、きょう来日(18/02/06)
- イタリア大使館、14日にナノテク講演会(18/02/06)
- 中災防、22日に「心の健康づくり」シンポ(18/02/06)
- 中国商務省、米国産モロコシ不当廉売で調査(18/02/06)
- 福島の青ノリ出荷再開−7年ぶり(18/02/06)
- 【おくやみ】佐々木正氏(元シャープ副社長)(18/02/06)
- 【おくやみ】友松正旺氏(元内田洋行取締役)(18/02/06)
- 【おくやみ】宮田順氏(元福島民報社常務東京支社長、元福島テレビ専務)(18/02/06)
- 【お別れの会】中島浩二氏(前GSIクレオス社長)(18/02/06)
- 企業信用情報/2日・5日(18/02/06)