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[ 科学技術・大学 ]
(2018/2/7 10:00)
【ワシントン時事】米民間宇宙企業スペースXが新たに開発した大型ロケット「ファルコンヘビー」の打ち上げ実験が6日午後(日本時間7日早朝)、南部フロリダ州ケープカナベラルのケネディ宇宙センターで行われた。米各メディアは「成功した」と伝えている。世界で現在使われているロケットでは最も強力で、地球低周回軌道に63・8トンを運ぶことが可能。宇宙開発の大きな「推進力」となりそうだ。
ファルコンヘビーは全長70メートルで2段式。既に運用されているロケット「ファルコン9」を3基、一列に並べた構造で、計27基のエンジンを搭載している。
ロケットは再利用できる。発射後に切り離された1段目3基のうち、2基は宇宙センターに隣接するケープカナベラル空軍基地上空まで自力で戻り、逆噴射で姿勢を制御しながら垂直に軟着陸。残る1基は海上に設けられた着陸用パッドに帰還後、回収される。
スペースXのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は5日、米メディアに「実験がうまくいけば、次回に人工衛星を打ち上げる用意ができる」と述べ、新ロケットの商業利用に意欲を示した。今回の実験では、マスク氏がCEOを務める米電気自動車大手テスラのスポーツ車「ロードスター」と、宇宙服を着たマネキン人形が積み込まれ、太陽周回軌道を目指している。
Falcon Heavy Side Cores Landing at SpaceX’s Zones 1 and 2.
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(2018/2/7 10:00)