- トップ
- エレクトロニクスニュース
[ エレクトロニクス ]
(2018/2/9 05:00)
NECは小さな温度差でも電力を発生するスピン流熱電変換素子を開発した。温度差10度Cの条件で1平方センチメートル当たり約30マイクロワット(マイクロは100万分の1)の電力を発電する。スピン流熱電変換としては世界最高性能という。スピン流を利用すると大面積の熱電変換シートを安価に製造でき、また、発電を続けてもシートが半永久的に劣化しない。IoT(モノのインターネット)社会で大量に配置されるセンサー電源として開発を進める。
材料探索に人工知能(AI)技術を利用して窒化コバルトプラチナ合金を見いだした。従来の多層素子に比べて変換効率が100倍に向上した。プラチナ原子のスピン分極が効率を高める。
スピン流熱電変換素子は温度差を電子のスピン流に変え、これを電流に変える。熱流から電流の変換に、スピン流を仲介することで熱流の垂直方向に電力を取り出せる。そのため素子...
(残り:251文字/本文:651文字)
(2018/2/9 05:00)
※このニュースの記事本文は、会員登録 することでご覧いただけます。