機内持ち込み手荷物、ＣＴで保安検査高度化 成田空港が実証

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【千葉】成田国際空港は１５日、コンピューター断層撮影装置（ＣＴ）を使い出発保安検査を高度化できる「ＣＴ型機内持込手荷物Ｘ線検査装置＝写真」の実証実験を開始した。ＣＴの活用で荷物の中にある電子機器などを高精度に検出できる。パソコンなどをかばんに入れたまま検査することも想定でき、検査の効率化と危険物への対応強化が図れると期待される。実験は第１ターミナル国際線北出発保安検査場で４月まで行う。

ＣＴ検査装置とトレイ自動搬送装置を組み合わせたレーンを導入し、実際の検査に利用しながら導入効果や運用方法を検証する。効果が検証できれば２０１９年度までに空港内すべての国際線出発保安検査場に各１台（計７台）を導入する計画だ。

２０年東京五輪・パラリンピックに向け、国土交通省は主要航空の保安検査高度化を支援しており、今回もその一環。同省によるとＣＴ検査装置の実証実験は成田空港が国内初だが、３月までに羽田空港が同装置の導入を予定しているという。