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【電子版】JR常磐線、不通区間の復旧工事進む 20年3月運転再開へ

(2018/2/18 13:00)

JR大野駅付近で常磐線の復旧工事に当たる作業員(16日、福島県大熊町=時事)JR大野駅付近で常磐線の復旧工事に当たる作業員(16日、福島県大熊町=時事)

 JR東日本は16日、常磐線のうち東日本大震災で被災し現在も不通となっている福島県内の区間で、復旧工事を公開した。常磐線は順次再開しているが、浪江―富岡間の20.8キロメートルはなお不通で、2020年3月までの運転再開を目指す。その大半は東京電力福島第1原発事故に伴い原則立ち入り禁止となった帰還困難区域で、除染と並行して復旧を進めている。

JR常磐線の不通区間(時事)

 同社によると、除染は不通区間の7割で完了。第1原発からの距離が約3キロメートルと最も近い大熊町の区間では、事故後の空間放射線量が毎時20マイクロシーベルトに達したが、生い茂る草や表面土壌を除去することで同2.8マイクロシーベルトまで低下した。線量を低減し、土砂崩れを防ぐため線路脇の斜面をモルタルで固めた場所もある。

 地震の揺れで落下した第1前田川橋りょう(双葉町)は再建がほぼ完了し、線路敷設の準備が進む。コンクリート製の橋桁は比較的軽い鋼鉄製に改められ、耐震強度が向上した。

 JR東日本水戸支社の堀込順一設備部長は「工事はおおむね予定通りに進んでおり、目標期限内に運転を再開できる」と語った。(時事)

(2018/2/18 13:00)

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