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(2024/12/23 05:00)
人を支える仕事に魅力
(総合1から続く)大分県日田市出身で、大分工業高等専門学校に進みました。都市システム工学科(当時)を専攻し、主に土木系の分野では建築、道路交通の計算、街づくりに関連した分野で設計関係の技術プログラムやシステムについて学びました。この専攻科は公務員になる人が多く、私も2010年4月に日田市役所に入所しました。
役所では公園の新設、防火水槽の埋設、水害箇所の補修など工事の設計や周辺地域のまちづくりを担当しました。原田啓介市長(当時)の秘書も務めたものの、各分野の知識を身に付けても短期間で異動になってしまう。得た知識や経験を地元で生かし、一つの分野を極めたいと考えていた折、スキルも生かせる中央発条工業と出会い、今春に転職しました。
私は縁の下の力持ちとして人を支える仕事に魅力を感じます。バネは人々の生活を支え、幅広い分野で活躍できると同時に多くの可能性を秘め、自分の思いともすごくよくリンクしています。高品質で精密な線バネ、板バネづくりはエンジン、トランスミッション、ブレーキ、ステアリングなど自動車の重要な部品をつくる大変重要な仕事です。表面的に理解するのではなく、なぜそうなるのかを考え、真の知識を身に付けることを心がけています。
職場のみなさんは協力的で、快く耳を傾けてくれて平等に指導いただいています。定期的な研修でも人間性の部分、物事の考え方などを重視しており、人を大事にする風通しの良い会社です。趣味はドライブで月に1回は遠出し、角島(山口県下関市)には5回以上行きました。九州の古寺巡りも好きです。仕事とプライベートを充実させることができるこの職場で、1日も早くバネのプロフェッショナルになることが今の目標です。(文・写真=東九州支局長・大塚久美)
◇中央発條工業 技術部 設計課 穴井麻由(あない・まゆ)さん
(2024/12/23 05:00)