(2024/12/23 12:00)
大きさの異なる箱を集めた混載での積み付けを自動化するシステムの実用例は、まだ少ないと言われている。N.Y.TEC(新潟市北区、伊藤健二社長)は、人工知能(AI)を搭載したソフトウエアと協働ロボットを軸に構成した混載対応のパレタイザーを投入。システムをパッケージ化するなど導入を容易にし、物流工程を省人化したい中小企業に向けて提案を本格化した。
発売したパレタイザー「EFFY03―mix」は、コンベヤーで流れてくる大小さまざまな大きさの箱を画像認識し、AI搭載のソフトで画像分析する。最適な配置や積み上げ方を導き出し、協働ロボットで積み付けたり、箱のサイズごとに選別して積み直したりできる。
荷物の仕分け、積み直しなどの作業が頻繁に発生する混載は自動化ニーズが高い。ただ、難易度が高く、実際は人手に頼らざるを得ないのが現状だ。EFFY03―mixはシステムの性能とともに、ロボット架台などの設備をハンドリフトで移設可能とするといった形で使いやすさに配慮した。
N.Y.TECはナ・デックスのグループ会社。自動車溶接ラインの自動化設備を製造していた旧NDYエンジニアリングと、工作機械への材料供給装置や食品・製薬分野向けのロボットシステム開発を手がけていた旧シンテックが合併し、10月に始動した。統合によって、システムインテグレーション(SI)機能の強化を図り、リソース(経営資源)の有効活用やそれぞれ強みを生かして相互の得意分野・領域に進出を狙う。
同社にとって混載対応のパレタイザーはシステムの仕様、活用方法などを分かりやすく示した初のカタログ製品。人手不足、人件費高騰などの顧客の課題に対して最適なソリューションを提案するというグループ方針に沿い、事業展開を加速している。
(2024/12/23 12:00)
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