準天頂衛星「みちびき」、豪州と実証連携 宇宙ビジネス拡大へ

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  ４機体制を実現した「みちびき」４号機

日本と豪州両政府は、日本版全地球測位システム（ＧＰＳ）である準天頂衛星「みちびき」を活用したサービスの実証で連携する方針だ。豪州政府の支援を受け、日本の経済産業省が２０１８年度にも事業化を前提とした実証を実施する意向だ。道路交通サービスの実証を進めているタイに続き、豪州でも実施することで、日本企業が参画する形でアジア・オセアニア地域における衛星測位サービスの普及を目指す。

日豪両政府は「準天頂衛星システム産業利用に関する日豪ワークショップ」を開き、両国の企業や政府機関、有識者を交えて道路交通や海洋、基盤技術などに関する情報交換会合を開いた。豪州側も協力に前向きで、今後、大規模実証を通して両国企業の宇宙ビジネスの拡大を目指す。

豊田通商が３月から「みちびき」を活用した高精度ルートガイダンスシステムの実証実験をタイ・バンコクで実施するなど海外でも期待が高...