[ 金融・商況 ]
(2018/2/21 21:00)
モルガン・スタンレーのストラテジストらは、行き過ぎた利益の伸びが将来の減速を招くと警告している(1月26日、NYSEのトレーダー=ブルームバーグ)
株式市場を今月襲った動揺がまだ終わっていないと考えているのは、あなた一人ではない。
ストラテガス・リサーチ・パートナーズが機関投資家500社を対象に16日に実施した調査によると、約57%がS&P500種株価指数は2月9日に付けた日中安値の2533を下回ると予想。残りは売りが2週間続いた後、相場は2016年以来初の10%の調整を経て底入れしたとみている。
1週間の上昇でS&P500種が下げの半分を取り戻したにもかかわらず、プロの間で高いレベルの不安が続く状況を今回の調査は浮き彫りにしているが、売りの誘因の一つである米国債利回りの上昇が終わっていないことを考えるとそれは当然かもしれない。バンク・オブ・アメリカ(BofA)やモルガン・スタンレーのストラテジストらは、行き過ぎた利益の伸びが将来の減速を招くと警告している。
歴史も懐疑論者の味方だ。2015年から16年に起きた最後の2回の調整局面では、本格的な回復基調に戻る前にS&P500種は最初に付けた安値を数週間以内に再び試した。(ブルームバーグ)
(2018/2/21 21:00)