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[ 医療・健康・食品 ]
(2018/3/2 05:00)
農林水産省・水産庁は2018年度に、人工知能(AI)や情報通信技術(ICT)を活用した魚介類の選別・加工システム開発に乗り出す。漁港で水揚げされるサバやタイなどの魚から必要な魚種の魚を選び出し、大きさや色合い、脂ののりなどの品質に応じて分類する。現在これらの作業の多くは人手で行っているが、AIやICTの活用で標準化と省人化を図る。扱った魚のデータ蓄積を資源管理にも役立てる考え。20年度までの3年間で実用化を目指す。
漁港で水揚げされる魚は量が多い上、魚種や大きさも季節や時期で違いがある。AIに魚種ごとの画像データを覚えさせ、選別作業に活用する。人間の作業と異なり長時間の作業でもレベルが一定で、ベテランの目利きに頼っていた作業を標準化できる。AIの性能、価格に加え、選別する魚種の数でシステム内容が大きく変わるため、蓄積学習するAIの長所を生かし、実証状況を見ながら改良していく方針だ。
委託先の民間コンソーシアムは、3月末までに決定する。サバの魚種一つをとってもマサバやゴマサバなど多くの種類があり、タイやスズキ、ブリ、ヒラメ、カレイなども同様だ。加工や商品用途に応じて求める魚種、大きさの個体をまず選び出し、データを蓄積する。データを分析することで「小型魚の割合が増えているなどの資源管理にも役立つ」(増殖推進部)と見ている。
(2018/3/2 05:00)
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