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[ 科学技術・大学 ]
(2018/3/7 05:00)
【名古屋】名古屋工業大学大学院工学研究科の猪股智彦准教授とデンソーなどの研究グループは、二酸化炭素(CO2)を有用化合物に還元する電極材料を開発した。イオン液体と有機分子による電極が低い過電圧で還元し、メタノールやギ酸、一酸化炭素などに変換する。CO2削減技術への応用につながる。電極の表面に常温で液体の塩が付いたイオン液体が付着し、その間にイミダソールなど窒素原子を含む化合物を固定した。イオン液体と有機分子が還元反応を促進、低い過電圧でCO2を還元する。反応させる電位の調整で生成する化合物を選べる。還元に必要な電気エネルギーが少なく、太陽光発電などの再生可能エネルギーと組み合わせれば、CO2削減につながる。
自然界では光合成でCO2は糖などの有用化合物に変換されており、現在は世界的にCO2を光や電気エネルギーを利用して有用化合物に変換する研究が行われている。
(2018/3/7 05:00)
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