[ ロボット ]
(2018/3/9 05:00)
仏ロボットベンチャー企業のブルー・フロッグ・ロボティクスは、車輪で移動でき音声対話もするコミュニケーションロボット「Buddy(バディー)」を9月に世界で発売する。日本では2019年から販売する予定。日本語の対話やアプリケーションをそろえる。価格は7万―8万円になる見込み。高度な音声対話能力と見回り、会話、遠隔操作といった多くのアプリケーションで差別化する。
バディーは高さ60センチメートル、重さ8キログラム。二つの駆動輪と一つのキャスターで動き回る。顔は8インチのタッチパネルで、画面に表した豊かな表情と首の動きで対話するほか、操作や画像、動画を映すこともできる。マイクやカメラ、各種センサーを備えて多くの仕事ができるようにした。相手の感情を認識する機能も持っている。
音声でバディーを操作する、イベントが近づくとバディーが知らせる、家の中を見守る、といった多彩な働きが最初からできる。遠隔からスマートフォンでバディーを操作し、バディーのカメラを通した映像で様子を確認する、といったことも可能だ。
機能はアプリケーションのショップで購入して増やす。英語版では外部の数多くの企業がアプリを開発している。機能によっては月額利用料を支払う形式となる。外付けのオプションとしてプロジェクターや物を運ぶトレー、充電スポットなども提供する。アプリ開発向けに開発キット付きのセットも発売する。
ブルー・フロッグは日本語対応に向け、ソフトウエア技術を持つ企業と連携したい考え。ロドルフ・ハッセルバンダー最高経営責任者によると、世界の家庭用ロボット市場は20年に1兆1000億円に到達する見通し。ブルー・フロッグはこの市場のシェア35%を目指すという。
(2018/3/9 05:00)