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[ 科学技術・大学 ]
(2018/3/12 05:00)
東京女子医科大学は、磁気共鳴断層撮影装置(MRI)画像や病理検査、脳機能のデータなどの医療情報をリアルタイムに確認できるスマート治療室「HyperSCOT」(ハイパースコット)を使う手術を、2019年3月にも実施する。脳神経外科の患者で1例目の手術を行い、初年30症例を目指す。ハイパースコットはIoT(モノのインターネット)を活用して手術室の医療機器同士をつなぐため、スタッフの経験だけに頼らないより詳細な情報を共有できる。
通常、外科医は事前の検査結果や、手術中の視覚情報、臓器を触った感触、反応をもとに切除部位や処置を決める。ハイパースコットでは、こうした感覚的な情報をほぼ全てデジタル化し、術中にリアルタイムデータとして医師や医療スタッフに提供する。
例えば脳腫瘍患者の場合、運動や言語の機能をつかさどる脳領域を傷つけず、できるだけきれいに腫瘍を切除することが求められる。ハイパースコット...
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(2018/3/12 05:00)
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