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[ 機械 ]
(2018/3/15 05:00)
川重冷熱工業は、水素ガス100%で燃焼する水素専焼貫流ボイラの実証実験を15日に始める。水素専焼ボイラは窒素酸化物(NOx)の発生が課題。水や蒸気を使わずにNOxを低減する、川崎重工業の燃焼技術を活用したバーナーで、発生を規制値以下に抑える。
石油精製や石油化学プラントなどに導入すれば、副産物である余剰水素を有効活用できる。燃料コスト低減と二酸化炭素(CO2)排出削減の両立につながる。
水素専焼貫流ボイラは2017年に、国内首位の三浦工業が市場投入するなど、水素利用をめぐる動きが活発化している。川重冷熱も19年の製品化を目指す。
川重冷熱は水素専焼ボイラの実証設備を滋賀工場(滋賀県草津市)の試験研究棟内に整備し、燃焼試験などを始める。燃焼効率やNOxの発生状況などを検証する。
水素を高温で燃焼するとNOxが大量に発生するため、現状は蒸気噴霧などで燃焼温度を下げてNOxの発生量を抑え...
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(2018/3/15 05:00)
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