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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/3/23 18:00)
国内外の新型バイクが一堂に集う「第45回東京モーターサイクルショー」(東京モーターサイクルショー協会主催)が23日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開幕した。今回は「まるごとバイクざんまい!二輪祭2018」をテーマに、135の企業や団体が出展している。
各社のブースでは新型バイクが所狭しと並ぶ。国内4メーカーの一押しは、排気量250cc以上で、サーキットから市街地まで心地よい走りが楽しめるスポーツバイクだ。ホンダのバイクはスロットルの開度を電気信号で伝達する「スロットル・バイ・ワイヤシステム」を搭載。走るシーンや乗る人の好みに合わせて走行モードを選べるCB1000RをはじめとするCBシリーズを出展した。
ヤマハ発動機は前部が2輪の3輪バイク「NIKEN(ナイケン)」や、古風な外観が映えるXSR700などを展示。スズキも人気のGSX―R1000Rなどを、川崎重工業は2月に発売したばかりの「ニンジャ400」や往年の名車Z1を模したZ900RSを並べた。
実際のバイクにまたがれるのも、このショーの魅力。各社のブースでは実機にまたがって写真を撮ったり、悦に入ったりする来場者の姿が多く見られた。スズキブースでは、同ショーで初めて仮想現実(VR)ゴーグルを使って、サーキット走行を体験できるスペースを用意。1時間以上待ちの行列ができるほどの盛況ぶりだ。バイク各社は新たなバイクファン層開拓のために店舗で顧客体験の充実を掲げる。今回の展示ブースでも、その片りんが垣間見えた。
新製品や新たな試みの発表も相次いだ。ホンダは、17年の東京モーターショーに参考出品した排気量125ccクラスの「モンキー125」と「スーパーカブ125」の国内販売を表明。ヤマハ発動機も電動トライアルバイクを開発し、海外で開かれる選手権に参戦することを明らかにした。
主催者によれば、目標入場者数を前回と同等規模の14万人に設定。「来場者全員に十分なホスピタリティを提供できるにはこの規模が最適と判断した」(事務局)という。16―18日に開かれた大阪モーターサイクルショーが前回比6.67%増の7万664人を動員しており、「若い人を中心にバイクをひと目見たいと人気が集まっている」(ヤマハ発動機担当者)。
全国軽自動車協会連合会によると、17年は軽2輪(同126―250cc)が同21.9%増と4年ぶりに、小型2輪(同251cc以上)は同1.7%増と3年ぶりにそれぞれ増加した。この排気量帯に人気車種の投入が相次いだことが伸びた理由で、18年には新型の発売が続いている。ショー自体、12年以降、入場者増を維持している。追い風は確実に吹いており、東京モーターサイクルショーでも前回の入場者数を上回ることが予想される。
当日券は大人1600円(税込み)、高校生500円(同)で、中学生以下は無料。会期は25日まで。
(文・山田諒、撮影・北山哲也)
(2018/3/23 18:00)