[ その他 ]
(2018/4/4 05:00)
【少なくない、外国企業への阻害要因】
日本市場に魅力を感じ、進出を考える外国企業が増えている。実際、日本への直接投資も伸び、わが国産業の発展に寄与している。しかし外国企業が日本でビジネスを展開する上での阻害要因も少なくない。円滑に日本に進出するためには、政府のきめ細かいサポートが不可欠だ。
「日本市場でシェアが上がっていない。現状には満足していない」。オーストリアのクレーンメーカーであるパルフィンガー。本社トップから、こんなメッセージが打ち出された。同業メーカーを総代理店に20年ほど前から日本で展開していたが、さらなる市場開拓に向け自らも乗り出すことに。アジア統括のシンガポール拠点で日本市場などを担当していたグー・ペイウェイ氏が、営業拠点となる日本法人の設立準備を2015年に始めた。翌16年に日本パルフィンガー(横浜市港北区)を設立、現在はその代表を務める。
パルフィンガーはクレーン業界で世界8位。トラック積載用でグラップルタイプの多関節クレーンに限れば「欧州市場で45%のシェア」(グー・ペイウェイ氏)。日本ではクレーンのさお部分がまっすぐ伸び、その先端につないだワイヤにフックがぶら下がる釣りざおタイプが主流で、同社が得意とする多関節クレーンは用途が限られる。それでも年500台程度の市場はあるが、その大半はライバル社の製品。パルフィンガーのシェアは1割程度にとどまっていたという。
【門前払い…途方にくれた】
16年早々、グー・ペイウェイ氏は単身、日本へ。しかし法人登記が済むまで事務所が借りられない。また「個人で部屋を借りるにも、外国人だと不動産業者からは門前払いを受けた」。社員を雇いたいが、雇用元となる日本法人は登記手続きに2、3カ月はかかる。途方にくれてしまいそうな状況で、ジェトロ横浜(横浜市中区)が当初からサポートしてくれた。
【専門家から丁寧なアドバイス】
「ビザから法務、税務、労務、輸入手続きまで、いろいろ支援してもらった。その道の専門家からアドバイスを受け、輸入手続きでは実際に仕事で輸入に携わっていたジェトロ横浜のアドバイザーから丁寧なコンサルティングを受けられた。彼がいなければ、こんなにスムーズに立ち上げられなかった」と振り返る。
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(2018/4/4 05:00)
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