[ 機械 ]
(2018/4/4 05:00)
【立川】リオンは水中の生物粒子を瞬時に連続測定する生物粒子計数器「XL―10B」を、素粒子観測装置「スーパーカミオカンデ」(岐阜県飛騨市)に設置した。水中で生物粒子が光の透過率にどのような影響を与えるのかを調査する実証実験に役立てる。リオンはXL―10Bを2011年に開発。特定の波長の光に対して蛍光を発する「自家蛍光物質」の検出技術を使い、生物粒子と非生物粒子を瞬時に見分ける。
スーパーカミオカンデのニュートリノ検出器タンクは、1ミリリットル当たり0・1マイクロメートル(マイクロは100万分の1)以上の粒子を100個以下に抑える5万トンの超純水で満たされ、ニュートリノ検出性能を保つため常に循環精製している。実証実験では、XL―10Bを使い、清浄度の高い超純水の中で蛍光菌などの微量なバクテリアが、光の透過率にどのような影響を与えるかを調べる。さらに深層ごとに菌層がどのように検出できるのかを実証実験する。
XL―10Bは試料水10ミリリットルを装置に通すだけで、生物粒子の数や大きさを1分間で検知し、連続検査する。測定できる生物粒子の大きさは0・2マイクロメートル以上で、細菌類のほとんどを測定する。
(2018/4/4 05:00)
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