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[ エレクトロニクス ]
(2018/4/7 07:00)
世界の半導体関連投資が急拡大している。スマートフォンなどに使われる記憶用メモリーの増産などで、2017年の半導体製造装置の世界販売額は500億ドルを突破。「ITバブル」期の2000年を上回り、17年ぶりに過去最高を更新した。
日本半導体製造装置協会(SEAJ)は5日、17年の世界販売実績が前年比37%増の566億ドル(約6兆500億円)になったと発表。国・地域別では、韓国が179億ドルでトップ。台湾が2位で、日本(64億ドル)は4位だった。
IoT(モノのインターネット)の広がりなど世の中のデジタル化を追い風に、各国の半導体メーカーは投資に積極的だ。
半導体市況に関しては、約4年の周期で好不況を繰り返す「シリコンサイクル」が知られている。ただ、近年は大量の半導体が必要なIoT、人工知能(AI)を使ったサービスや製品が次々登場。本格的なデジタル化社会を迎え、「過去のサイクルに関係なく、需要は増え続ける」(メーカー関係者)と予想されている。
SEAJは「次世代高速通信や車両の自動運転など新しい需要を先取りする投資が続く」(広報部)と分析している。(時事)
(2018/4/7 07:00)