ＡＴＯＵＮ、香りの送風機開発 工芸品と最新技術融合

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ＡＴＯＵＮ（奈良市、藤本弘道社長、０７４２・７１・１８７８）は２３日、伝統工芸品と最新モノづくり技術を融合した新ブランド「ＦＵＭＡ」を立ち上げ、第１弾商品を５月中旬に発売すると発表した。ＡＴＯＵＮはパナソニック系ベンチャー企業で、数百個の少量生産が得意。製品開発も１年未満の短期間で行える小回りを生かす。

伝統工芸分野は後継者や人手不足に悩んでおり、ＦＵＭＡブランド商品を２０１８年度中に「さらに３、４種開発する」（藤本社長）考え。

第１弾商品はアロマオイルなどの香りを導くサーキュレーター（写真）で、価格は７万３８００円（消費税抜き）。球体送風部が南部鉄器仕様のものと有田焼仕様のものの２種類がある。流体が物体表面に沿って流れるコアンダ効果を活用して、羽なし送風で指向性の高い風を実現。リビングや和室など利用目的に応じて好みの風量、風向を設定できる。

製品開発では簡易モデルによるプロトタイピングで、スピード化を実現。同様の手法で企業から開発委託を受け、伝統工芸を生かした新商品創出を図る。