[ ロボット ]
(2018/4/25 05:00)
【千葉】千葉県内の高校生と中学生のチームが、25日(日本時間26日)から米デトロイトで開かれるロボット競技の世界大会「FIRSTロボティクス・コンペティション」(FRC)に出場する。世界大会に日本チームが出場するのは初めて。チームキャプテンの東邦大学付属東邦高校3年生の中嶋花音さんは「ベストを尽くし入賞を目指したい」と意気込んでいる。
FRCは14―18歳の学生によるロボット競技会。米国では有名な大会で、約9万人の学生が参加するという。
日本チームのメンバーは中高生15人。米国留学でFRCのことを知った中嶋さんが、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などを通じてロボットに興味のある仲間を集め、昨春結成した。その後、千葉工業大学やプログラミング教室「Coder Dojo」などの協力を得て工学分野の技術を学び、競技用のロボットを製作していった。
メンバーの一人で渋谷教育学園幕張中学校2年生の立崎乃衣さんはロボットの設計を担当し、「故障を防ぐため、モーターの数を減らすように工夫した」と話す。
チームは今年3月に米ホノルルで開かれた地区予選で好成績を収め、世界大会の出場権を獲得した。
大会参加費や米国への渡航費などの資金集めも自分たちで行っている。クラウドファンディングや企業スポンサーを募って約377万円を集める計画で、中嶋さんは「大会後もチームは存続させたい。まずはFRCを多くの人に知ってもらいたい」と話している。
(2018/4/25 05:00)