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[ 科学技術・大学 ]
(2018/5/1 13:00)
宇宙望遠鏡「ガイア」が観測した銀河系(天の川銀河)などの画像。約17億個の恒星の分布が分かる(提供:欧州宇宙機関、時事)
欧州宇宙機関(ESA)は1日までに、宇宙望遠鏡「ガイア」で観測した銀河系(天の川銀河)の3次元的な地図を公表した。銀河系近くにある小さな銀河の大マゼラン雲、小マゼラン雲を含め、約17億個の恒星の正確な位置が分かり、これまでで最も詳しい。
恒星の明るさや色、動きなどの分析により、恒星の誕生から終末までの過程や銀河系の歴史の解明が進むと期待される。また、正体は不明だが、周囲に重力で影響を及ぼす暗黒物質の詳細な分布を明らかにするのにも役立つ。
暗黒物質は恒星の材料となるガスやちりを重力で引き寄せ、恒星の誕生や銀河の成長に大きな役割を果たしていると考えられている。
ガイアは2013年12月に打ち上げられ、地球から約150万キロメートル離れた宇宙空間にある。地球から見て太陽とは正反対の方向に位置しており、あらゆる方向を観測しやすい。(時事)
(2018/5/1 13:00)