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[ 科学技術・大学 ]
(2018/5/17 05:00)
大阪産業大学の橋本拓也博士研究員と井上昭雄デザイン工学部准教授、東京大学の馬渡健宇宙線研究所フェローらは16日、観測史上、地球から最も遠い酸素を発見したと発表した。英ロンドン大学などとの国際共同研究。従来記録を0・8億光年更新する132・8億光年(1光年は光が1年間に進む距離)先の銀河から検出した。宇宙最初期に星ができる様子の解明が前進した。
観測には国立天文台がチリで運用する電波望遠鏡「アルマ望遠鏡」を使用。非常に遠方の銀河にある酸素が出す赤外線を元に存在を確認した。宇宙の膨張で伸びた赤外線の電波を観測し、波長を元に地球との距離を計算。遠い天体ほど光の波長が伸びて赤く見えることを利用し、距離を算出した。
酸素の観測により、132億8000万年前(宇宙誕生から5億5000万年後)時点で活発に星が作られていたと判明した。さらに酸素を観測した銀河に古い星も多かったため、同銀河で星ができ始めたのは、さらに昔に当たる宇宙誕生から2億5000万年後と推測した。
研究成果は同日付の英科学誌「ネイチャー」に掲載された。
(2018/5/17 05:00)
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