- トップ
- 自動車・輸送機ニュース
- 記事詳細
[ 自動車・輸送機 ]
(2018/5/24 05:00)
中国政府が、現在は最大25%となっている自動車の輸入関税を7月1日付で15%に引き下げることを決めた。日系自動車メーカーの多くは、すでに同国市場向け車両を現地生産しており影響は限定的だが、日本から高級ブランド「レクサス」を輸入するトヨタ自動車や、中国工場を持たないSUBARU(スバル)には追い風となりそうだ。
トヨタは17年、中国で前年比6・3%増の約129万台を販売した。けん引役の一つはレクサスで約13万台を販売し過去最高を記録した。レクサスは現地生産せず、主に日本から輸入する。今後関税引き下げを受け価格を下げる方針だ。
スバルの17年の中国販売は同34・0%減の約3万台と低迷した。関税負担で「高級車の少し下の水準まで価格が上がる」(スバル幹部)のが課題の一つ。
18年4月の販売台数は前年同月比63・6%減の882台と1000台を下回ったが、「関税引き下げを見据え、買い控えが出た可能性がある」(業界関係者)。それが事実ならスバル車への潜在需要は高いといえ、関税負担減が浮上への転機になる可能性がある。
日産は17年に中国で前年比12・2%増の約151万台を販売した。そのうち2万台程度を占める輸入車両は、スポーツカー「GT―R」やインフィニティブランドのスポーツ多目的車(SUV)「QX」など高級車が多く、高価格帯製品販売の競争力アップが期待できる。
(2018/5/24 05:00)