[ 政治・経済 ]
(2018/5/26 08:00)
米共和党の重鎮の上院議員や財界リーダーらは、トランプ大統領に乗用車やトラックに新たな輸入関税を導入する方針を取り下げるよう呼び掛けた。自動車関税は「ひどく誤った方向だ」と語る上院議員もいる。
ハッチ上院議員(ユタ州)は24日、関税導入となれば米国の自動車購入者に課税することになると指摘。ジョンソン上院議員(ウィスコンシン州)は、安全保障を理由に関税を課す権限を議会は大統領から一部取り戻すべきだと主張した。コーカー上院議員(テネシー州)はトランプ政権が「通商政策をあまりに取引のように利用しているかもしれない」と述べた。
米国商業会議所は声明で、トランプ政権の関税の兆しに「強く反対」すると表明。実施されれば、この提案は「世界貿易戦争を誘発する恐れがある」と警告した。
トランプ大統領は23日、乗用車とトラック、車両部品の輸入について米通商拡大法232条に基づき国家安全保障上の調査を開始するようロス商務長官に指示した。(ブルームバーグ)
(2018/5/26 08:00)