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[ エレクトロニクス ]
(2018/6/6 05:00)
スマートフォン向け半導体で最大手の米クアルコムは新型プロセッサーを発表した。韓国のサムスン電子が既に顧客に名を連ねており、このプロセッサーを搭載したパソコン向けに無線通信データを無料提供することも明らかにした。インテルが優位に立つコンピューター市場にクアルコムのモバイル技術を浸透させる取り組みの一環だ。
サムスンはクアルコムの新型プロセッサー「スナップドラゴン850」を搭載したパソコンを提供する方針だと、両社が5日、台湾でのイベントで明らかにした。新製品は年内に投入されると説明したが、詳細はまだ明らかではない。華碩電脳(エイスース)やHPインク、レノボ・グループ(聯想集団)はマイクロソフトの基本ソフト「ウィンドウズ」を採用し、携帯電話向け半導体を搭載してセルラーネットワークに接続するパソコンを販売しており、サムスンもこの流れに乗る形となる。
クアルコムによると、5日以降に同社製品を搭載したパソコンを購入する米国の消費者は年末までスプリント経由でデータサービスを無料で受けられる。また同社の半導体を搭載した「常時接続パソコン」を既に購入している消費者も契約可能だ。米国以外でも現地の携帯電話会社との同様のサービスを用意している。
クアルコムとマイクロソフトは成長が停滞しているノート型パソコン市場にモバイル技術の利点を生かす長期的取り組みを前進させようとしている。新型モデル採用でクアルコム製品を搭載したパソコンの性能はインテル製プロセッサー搭載のノート型パソコンに近づく見込み。(ブルームバーグ)
(2018/6/6 05:00)