[ オピニオン ]
(2018/9/6 05:00)
摘みたてのミント、その涼しさを感じさせる香り。このカクテルを飲むため寄り道をする。猛暑は経済活動にプラス効果があるといわれるが、酷暑の今年は特に日が暮れた頃からの経済に“貢献”していた。
夜間の経済活動を刺激し、地域活性化につなげるナイト・タイム・エコノミーが注目されている。各地でさまざまな試みが行われているが、いわゆる単純な「夜遊び」ではなく、美術館のイベントなど工夫を凝らす。
夜間の経済・文化活動の振興に力を入れる千葉市の熊谷俊人市長は、その背景について「夜のエンターテインメントを多様化する。また都市空間に深みを持たせる狙いがある」と説明する。
千葉市はナイト・タイム・エコノミーという言葉が生まれる前から、日本のMICE(国際会議・展示会)戦略をリードする幕張新都心の夜を、どのようににぎわわせるかが課題だった。幕張メッセは2020年に開かれる東京五輪・パラリンピックの会場になる。多くの来街者には競技とともに、夜の街も楽しんでもらいたい。
千葉市にとっては地道に続けてきた取り組みからの学びを形にする絶好の機会となる。交通など課題はあるが、飲食以外にも楽しめる夜の街のモデルになってほしい。
(2018/9/6 05:00)