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[ 科学技術・大学 ]
(2018/9/26 15:30)
9月20日に火星探査機の高解像度カメラ「HiRISE」が火星の上空268kmの距離から撮影した画像。白線で囲まれたエリアは幅が約46m、1.6km四方の中心に探査車「オポチュニティー」を発見した(NASA提供)
【ワシントン=時事】米航空宇宙局(NASA)は25日、火星地表で砂嵐に見舞われ交信が途絶した無人探査車「オポチュニティー」が、約3カ月ぶりに見つかったと明らかにした。火星周囲を回る無人探査船が20日に撮影した画像で確認されたが、探査車からの信号は依然受信できておらず、活動を再開できるかどうかは不透明だ。
火星地表の上空から撮影した画像では、探査車はクレーターの周辺部で静止していた。NASAの担当者は米メディアに「少なくとも来年1月末までは、探査車からの信号受信を試みる」と話している。
探査車は5月末から観測された巨大な砂嵐に巻き込まれ、6月10日を最後に交信が途絶えた。太陽光が遮られて発電できず、搭載するバッテリー残量が規定水準を下回ったため、自動的に休眠状態に入ったとされる。
オポチュニティーは2004年1月に火星へ着陸。当初予定した90日間をはるかに超えて活動し、火星にかつて水が存在した痕跡など貴重なデータを地球に送信してきた。
(2018/9/26 15:30)