[ 科学技術・大学 ]

【電子版】スペースXの有人宇宙船「クルー・ドラゴン」、来年6月にISSへ NASAの飛行士輸送再開

(2018/10/7 08:30)

  • スペースXがファルコン9ロケットを使い、ISSへの宇宙飛行士輸送に使用する宇宙船「クルー・ドラゴン」(同社提供)

【ワシントン=時事】米航空宇宙局(NASA)は5日までに、米宇宙企業スペースXの有人宇宙船による初の国際宇宙ステーション(ISS)到達が、2019年6月になる見通しだと明らかにした。2人が搭乗する予定。11年のスペースシャトル退役後、中断していた米国からの有人宇宙飛行が再開することになる。

 スペースXと並んで宇宙飛行士輸送を請け負う米ボーイングは、19年8月に3人を乗せた初の有人宇宙船をISSに到達させる予定。有人飛行に先立ちスペースXは19年1月、ボーイングは同3月に無人宇宙船をISSに送り込む。

  • スペースXの「クルー・ドラゴン」に搭乗予定の宇宙飛行士ビクター・グローバー氏とマイケル・ホプキンス氏(同社提供)

  • ボーイングの商用有人宇宙船「CST-100スターライナー」。来年8月に宇宙飛行士3人をISSに到達させる予定(同社提供)

  • ボーイングの「CST-100スターライナー」はアトラスVロケットで打ち上げられる(ISSとのドッキングイメージ、NASA提供)

 有人、無人のいずれも試験飛行と位置付けられ、AFP通信によれば、飛行士は2週間ほど宇宙に滞在する。民間による有人宇宙飛行は当初計画の17年から遅れており、NASA幹部は現時点の予定についても「不確定な部分があり、今後変更される可能性はある」と説明している。

 スペースシャトル退役後、米国はISSへの飛行士輸送をロシアのソユーズに頼っていた。ソユーズ搭乗に関する現在の契約が19年11月に切れるのをにらみ、米政府は民間企業を活用した自国からの飛行士輸送再開計画を進めている。

(2018/10/7 08:30)

おすすめコンテンツ

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

GD&T(幾何公差設計法)活用術

GD&T(幾何公差設計法)活用術

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン