[ ICT ]
(2019/1/15 14:30)
アップルのジェフ・ウィリアムズ最高執行責任者(COO)は14日、2017年に同社がクアルコムを提訴した後、クアルコムが18年の新型「iPhone(アイフォーン)」向けセルラーモデムの提供を拒否したことを明らかにした。
米連邦取引委員会(FTC)によるクアルコムを相手取った反トラスト訴訟でのウィリアムズCOOの証言は、昨年9月発売のアイフォーン新機種「XS」と「XS MAX」、10月発売の「XR」でインテル製モデムのみの採用が、アップルの選択というよりもクアルコムによって余儀なくされたことを示唆した。ウィリアムズ氏はアイフォーン最新機種向けにチップ供給を求めてクアルコムと交渉しようとしたが、拒否されたと述べた。
一方、クアルコムは17年10月、同社が既にアイフォーン新機種で使用可能なモデムを「試験し、アップルにリリースした」と説明していた。
アップル幹部らは14日の証言で、複数の部品調達先を確保する方が好ましいとの見解を示した。チップ調達先を複数とすれば、コスト抑制が可能になるほか、サプライヤーのうちの1社で問題が発生した場合の緊急時対策になる。
ウィリアムズ氏はクアルコムがアイフォーン旧機種向けにはチップ供給を続けていると証言した。(ブルームバーグ)
(2019/1/15 14:30)