[ オピニオン ]
(2019/2/8 05:00)
晴れと曇りの境い目はなに? 5歳のチコちゃんが素朴な疑問を問いかけるNHKの人気番組『チコちゃんに叱られる!』。答えがわからず、しどろもどろなった大人にチコちゃんが放つ「ボーっと生きてんじゃねーよ!」は2018年の流行語大賞にも選ばれた。
かわいらしい女の子と乱暴なセリフのギャップや表情の豹変が笑いを誘うが、これを会社で言ったら「パワハラです」と言われてしまうのだろうか。「セクハラはまだ常識的に判断できるが、パワハラと指導の境界線は難しい」。
最近、経営者や中間管理職と話すと、そんな話題が出る。ある技能職のリーダーは「自分は先輩から厳しく叱られ、仕事を覚えた。同じように後輩を叱ったら辞めてしまった」と肩を落とす。
人材不足が深刻な中小企業の経営者や管理職は「注意するにも内心ハラハラ」と打ち明ける。パワハラ、セクハラ以外にモラハラ、アルハラ、マタハラさらに新語が次々と生まれているハラスメント。何とも息苦しいと感じる人も多いのではないか。
そんな中、ある経験豊富な経営者は言い切る。「これは〜ハラかと考える人はきちんとした常識ある人。神経質になり過ぎず信念に従えばいい」。腹(はら)を決めることも必要だ。
(2019/2/8 05:00)