[ 政治・経済 ]
(2019/2/13 10:30)
【シリコンバレー=時事】米カリフォルニア州のニューサム知事は12日の演説で、同州の主要都市を南北に結ぶ高速鉄道の全線開通を断念する方針を表明した。同知事は「現行計画はコストと時間がかかり過ぎる」と語った。中部の農業地帯に区間を限定し、計画を大幅に縮小する。
計画をめぐっては、安倍晋三首相が2015年に訪米した際に当時の州知事に新幹線の採用を売り込んでおり、川崎重工業などの日本企業連合が受注に興味を示している。
高速鉄道は、サンフランシスコとロサンゼルス近郊を3時間以内で結ぶ計画だった。ただ、事業計画の見直しで総事業費は約770億ドル(約8兆5000億円)に膨らみ、全線開通は33年を予定していた。
(2019/2/13 10:30)