- トップ
- 自動車・輸送機ニュース
- 記事詳細
[ 自動車・輸送機 ]
(2019/2/20 11:30)
【サンパウロ=時事】米自動車大手フォード・モーターのブラジル子会社は19日、南米での商用トラック生産事業から撤退すると発表した。これに伴い、サンパウロ州サンベルナルドドカンポ市の工場を年内に閉鎖する。
同社は「南米で持続的に利益を出す事業モデルを構築しなければならない。それには商品の供給を強化し、コンパクトで効果的なビジネスモデルを実現しなければならない」と指摘。トラック部門の採算性の低さを撤退理由に挙げた。
工場閉鎖にかかる諸費用は4億6000万ドルという。閉鎖と並行して実施する諸リストラ策により、全体で20%のコスト削減を見込んでおり、浮いた資金を人気が高まっているピックアップトラックやスポーツ用多目的車(SUV)に重点的に投入する方針。
段階的な閉鎖に伴い、同社はトラックのほか、ピックアップトラックの「F-4000」と「F-350」、普通乗用車「フィエスタ」について、在庫がなくなり次第販売を停止する。
フォードのブラジル子会社は1919年に創設。労働者1万1500人を抱え、4工場とテストコースを保有している。
(2019/2/20 11:30)