[ 自動車・輸送機 ]

【電子版】ライオン航空機事故、事故前に米整備会社がAOAセンサー修理

(2019/4/3 15:00)

  • ライオン航空のボーイング737MAX8(19年3月、インドネシア・スカルノハッタ国際空港=ブルームバーグ)

 昨年10月に墜落したインドネシアの格安航空会社(LCC)、ライオン航空610便(ボーイング737MAX8)に装備されていたセンサーが、事故前に米航空機整備会社の修理を受けていたことが、調査資料で明らかになった。このセンサーは墜落事故とその前日の不安定な飛行との関連が指摘されている。

 インドネシアの国会への提出用に準備された説明資料によると、インドネシアと米国の事故調査当局は機体の適切な角度維持に関わる迎え角(AOA)センサーについてこの企業が過去に作業した内容を検証している。

 インドネシアの事故調査当局がまとめた暫定報告書によると、10月29日の事故では、センサーから発せられた誤った信号で機首が下がり続け、パイロットが機体コントロール不能となりジャワ湾に墜落。189人の乗客乗員全員が死亡した。737MAXは約5カ月後にもエチオピア航空の運航便で同様の墜落事故を起こしており、調査当局は2つの事故でセンサーが果たした役割に注目している。

 ブルームバーグが入手した資料によると、フロリダ州の整備会社XTRAエアロスペースがこのセンサーについて作業し、10月28日にバリ島で機体に取り付けた。それより以前にパイロットはスピードと高度を表示する機器の不具合を報告していた。XTRAがエチオピア航空の事故機でセンサーのメンテナンスを実施したとの記録はない。

 ウェンコー・グループ傘下にあるXTRAは、書面で「この件についていかなる調査の支援にも全力でコミットする」と表明した。(ブルームバーグ)

(2019/4/3 15:00)

おすすめコンテンツ

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

GD&T(幾何公差設計法)活用術

GD&T(幾何公差設計法)活用術

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

↓もっと見る

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン