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[ エレクトロニクス ]
(2019/4/17 11:00)
米半導体メーカーのインテルは16日、スマートフォン向け第5世代通信(5G)モデム事業から撤退すると発表した。同社はスマホ向け市場で存続可能なシェアを得ようと多額を投資して長期間にわたり取り組んでいた。
主要顧客の1社であるアップルが、クアルコムとの訴訟を取り下げて再び同社製半導体を使用すると発表した後、インテルはスマホ向け5Gモデム事業からの撤退を発表するとともに、パソコン(PC)向けの既存半導体・5Gモデムの機会の評価を完了する見通しを明らかにした。
インテルは発表資料で、「当社は引き続き、既存のスマホ向け4Gモデム製品ラインの現行顧客へのコミットメントを果たしていくが、当初2020年の発売を計画していたものも含め、スマホ関連の5Gモデム製品の発売は見込まない」と表明した。
1月に最高財務責任者(CFO)から最高経営責任者(CEO)に昇格したボブ・スワン氏が、何年にもわたり多額の資金が投じられてきた取り組みからの撤退を決めた。同社の他事業が売上高と利益の伸びを押し上げてきたものの、アップルが唯一の顧客であるモデム半導体事業の業績は低迷していた。(ブルームバーグ)
(2019/4/17 11:00)