[ 機械 ]
(2019/4/24 13:00)
【ニューヨーク=時事】米連邦大陪審は、米国の複合企業ゼネラル・エレクトリック(GE)のタービン技術を不正に中国に持ち出したとして、同社の元技術者ら2人を起訴した。司法省が23日発表した。同省は、中国政府の支援を受けた「国家ぐるみ」のスパイ行為だと強く非難した。
産業スパイなどの罪で起訴されたのは、中国系米国人の元技術者と中国に住む実業家。元技術者はタービンの設計図や素材の仕様書などの電子ファイルを盗み出し、中国の実業家にメールで送った。中国政府から金銭的な支援を受けた2人は、中国国有企業とタービン技術の開発契約を結ぼうとしていたという。
トランプ政権は米企業の最先端技術を、中国政府が関与して不正に入手することへの取り締まりを強化している。司法省は声明で、「今回のケースは、米企業の知的財産権を奪って複製した製品を世界的に展開しようとする中国政府の戦略の一例だ」と強調した。
(2019/4/24 13:00)