[ ICT ]
(2019/6/4 05:00)
米半導体アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は、グラフィックスの設計をサムスン電子にライセンス供与する。サムスンはAMDのグラフィック技術をスマートフォンやタブレット端末向けに使用していく。AMDは自社技術を新たな市場に送り込むとともに、サムスン電子の製品差別化にも寄与できる。
両社の合意事項はAMDがチップを供給していないモバイル端末に限定されているが、AMDはサムスンからのライセンス使用料として数億ドル相当の収入が見込める。パソコンに搭載されているグラフィックチップとして、AMDは世界トップ2社の1つ。AMDの技術がサムソン製デバイスの性能を引き上げることも期待できる。
サムスンはモバイルゲームなど、グラフィックスを多用するアプリで際立つ製品を生産すべくAMD技術の使用を試みる可能性がある。スマートフォンは通常、クアルコムやソフトバンクグループ傘下の英アームのグラフィックチップを採用する。米アップルは自社独自のチップを搭載している。(ブルームバーグ)
(2019/6/4 05:00)