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[ 自動車・輸送機 ]
(2019/6/5 12:00)
消費者問題活動家のラルフ・ネーダー氏は4日、墜落事故を起こしたボーイング737MAXについて、エンジンの大型化が設計上の不備だと指摘し、恒久的な運航停止を求めた。
ネーダー氏はワシントンで開催された航空安全に関するイベントで、737MAXは「絶対に二度と運航してはならない」と主張。「ソフトウエアの問題ではなく、構造上の設計不備の問題だ。従来型の機体に対してエンジンが大き過ぎる」と批判した。さらに、737MAXはゼロからの新機体設計ではなく、1960年代に導入した機体にまたも改良を加えたものだと指摘した。
この大型エンジンは主翼への取り付け位置が従来よりも高いため、状況によって飛行に影響する場合がある。このためボーイングは737MAXに自動システムを導入したが、昨年10月以降に起きた2件の墜落事故ではこのシステムでトラブルが発生。事故の犠牲者は346人に上り、この中にはネーダー氏の親族も含まれている。
同氏はボーイング幹部は辞任すべきだとも語り、「日本の会社なら、恥じて24時間以内に辞任しただろう」と話した。(ブルームバーグ)
(2019/6/5 12:00)