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[ 科学技術・大学 ]
(2019/6/9 05:00)
【ワシントン=時事】米航空宇宙局(NASA)は7日、早ければ2020年から国際宇宙ステーション(ISS)への「商業宇宙旅行」を認める方針を発表した。ISS往復にかかる費用は約5800万ドル(約62億円)。1回当たりの滞在は30日間までで、年2回12人程度が参加できる見通しだ。
打ち上げには、米宇宙企業スペースXや米航空機大手ボーイングがそれぞれ開発している宇宙船を使う予定。NASA高官は記者会見で「滞在者は、(往復にかかる費用以外に)生命維持装置や食事、水などの費用をわれわれに支払う必要がある」と指摘した。往復運賃を除いた滞在費は1日当たり3万5000ドル(約380万円)程度になるという。
NASAは、民間人受け入れによる収益などでISSの運用コスト削減を図り、24年を目標とする有人月面着陸に注力したい考えだ。
01年に米国人実業家デニス・チトー氏が初めて自費による「宇宙旅行者」として、ロシアの宇宙船「ソユーズ」でISSを訪れている。
(2019/6/9 05:00)